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20150201

el 4.0 β

Definition motivate


問題定義
 ・アクラシア:行動A(価値ある行動、すべき行動)が行動化されない状態。 期限直前になるまで行動化できない先延ばし現象も含む。
 ・行動Aは自我関与的なものと課題関与的なものがある。主体的価値推論と自律的選択が課題関与的行動Aを形成する。


行動A阻害要因
   ▼認知要因
 ・「自分は~できないだろう」という無力感は行動化を阻害する。本当にできないかテストしてみたり、今まで自分が達成したことを数えたりして、自己効力感を強化する必要がある。
 ・must思考:「~すべき」という考えは、自らに道徳性を課し、プレッシャーを感じさせると同時に、このプレッシャーへの反発を生起させ、行動化を阻害する。
 ・課題の達成による達成感は娯楽行動を促進し、手段的行動化を阻害する。
 ・達成に繋がらない経験が連続すれば、動機は減少する。
   ▼環境要因
 ・胃の疲れは全身を疲労させ、睡眠欲を増長する。
 ・精神的および身体的な疲労は、娯楽への動機を高める。
 ・課題の達成感は、娯楽への動機を高める。











技法定義
 ・行動化コスト:行動に付随する反価値、反興味。行動化コストは、行動の複雑さ、手順の不明瞭さ、飽きによる退屈さ、行動にかかる時間や労力である。 行動化コストが低いほど行動化が促進される。
 ・行動矯正において行動しながら断続的に注意できる事項は3~4程度である(ワーキングメモリ)。故に、動機操作、抑うつ対処、対人関係操作における有効なメソッドも3~4程度にまとめることで実践しやすくなる。
   ▼論理操作定義
 ・カラムの本質は「意味を尋ねること」。シニフィエを言語化し、問題を同定する。
 ・推論とは、すでにある情報(前提)から新しい情報(結論)を生み出すプロセスである。
 ・動機操作としての価値推論は、実際の行動要請場面に至る前に、意図して行うものである。価値推論せずに行動要請場面に直面すれば、従来の行動が生じるだけである。
   ▼表象操作定義
 ・目標表象となるための行動表象の条件の一つは、「終わり(ゴール)が存在すること」である。
 ・価値を認知していても、手段としての行動表象がなければ行動化しない。同様に、行動表象があっても価値を認知しなければ行動化しない。
 ・習癖のコントロールは、自分の習慣を「変えたい」という願望だけでは効果がない。「変えよう」という意志を前提とする。 前者から後者への移行には、具体的な目標表象と行動表象を要する。
 ・1時間で20回行う、というより、3分で1回行う、というように、近接性を高めたほうがフィードバックを得やすい目標表象となる。 また、自分の課題処理能力を時間的かつ量的に測定することで、適切な目標値を設定できる。
   ▼知覚操作定義
 ・妄想や概念操作によって感情を発生できる。
 ・一時的に抱く興味は、全く別の興味/反興味を含む刺激を与えられることで消えうる。
 ・構え(set)とは、特定の状況に対して一定の期待をしたり、一定の反応を準備したりして、「認知や反応の仕方に対してあらかじめ一定の方向性をもつこと」である。
 ・構えによって特定の認知/反応をしやすくなり、それ以外の認知/反応をしにくくなる。
   ▼環境操作定義
 ・行動分析のABCDE分析はそれぞれ、A(先行刺激)、B(行動)、C(強化子)、D(長期的結果)、E(確立操作)である。
 ・行動A以外の可能的行動を排除できれば、行動A/を志向する自然発生的な価値推論は生じない。
 ・学校や会社からの帰宅時は、すでに疲れがたまっており、眠気は発症を控えている。帰宅時の安心感が引き金となる。覚醒を維持するには、帰宅前と同程度の緊張感のある動機の発生を必要とする。







複数行動化操作定義
   ▼複合行動化操作定義
 ・複合行動化操作:複数行動のそれぞれの目的を、一つの上位の目的に包摂し、複数行動の手段的価値を見出すこと、目標と行動表象選択の反復による連合強化によって統合し、単一動機操作化する。
 ・複数の行動を一つに統合して動機づけることが難しいのは、複数の行動表象に目標の活性化の量が分散されてしまうからだ。
 ・目標に対する手段の選択肢が少ないほど行動表象が活性化する。
 ・「一つの行動表象」は、分節可能である。例えば、「パンを食べる」という行動は「右手をテーブルに伸ばす」「パンをつかむ」「手を口に運ぶ」「咀嚼して飲み込む」といったように分節できる。
 ・分節されていた行動表象が統合されるのは、一つの目標にとっての手段として、反復され、連合が強化され、目標表象の活性化だけで自動的に(意識的な意図なしで)行動表象が直接活性化することによる。
 ・単一の目的によって、複数行動は単一行動として認知されるに至る。だから、「右手をテーブルに伸ばす動機」と「パンをつかむ動機」は、初めは別々の目的を志向しうるものであったが、一つの目的に統合された後には意識されない。 ここに至って、単一動機操作が可能となる。
 ・複数行動を複数の単一動機操作で操作するのは、目標表象の切り替えを多く要するので、失敗しやすい。また、目標表象間で互いに矛盾と干渉が生じうる。その結果、もっとも重要性が高いものとして選択された目標のみが、一定の期間において支配的に機能することになる。
 ・複数の目標が、上位の一つの目標に包摂され、序列をつけられれば、二者択一的な選択をする必要がなくなる。これが目標の統合の効果である。
   ▼習慣行動化操作定義
 ・複数の目標が干渉しないようにそれぞれ動機操作するには、部分的な目標表象の形成によって、外部の刺激に強化子フィードバック構造を埋め込むことである。 例えば、PCに向かって課題を行っている期間を過ごしていたとしても、食事バランスシートのように「1日にとるべき食事の種類、その大まかな量」という「数値で表された価値」を提示されておけば、自然と食事のときに、その価値と、自分がそれにどれだけ近づけたかという「達成フィードバック」が生じ、フロー的動機が発生するようになる。 このように、「どちらの目的を優先させるか」という葛藤を生じない形で、地としての動機操作を行う方法が、習慣行動化操作である。
 ・習慣行動化操作:信念または環境に、強化子フィードバック構造(または特性/目標/行動表象の活性化構造)を存在せしめることで習慣行動を操作する。











Method motivate


行動A/抑制要因
 ・行動A/の反価値推論(デメリットイメージ体験)
 ・環境操作によって誘因刺激から一定時間以上離れる
 ・自らの行動A/志向な思考を観察し、脱フュージョンする
 ・行動A(行動A/を避けること)の価値推論と目標表象形成を行う
 ・行動A/における強化子フィードバックとの断絶
 ・ABC分析を行い、行動A/を引き起こす誘因を環境操作で遠ざける。
 ・ABC分析を行い、先行刺激の構成部分(行動A/がゲームであれば、そのセーブデータ)を壊す。
   ▼行動停滞の対処
 ・環境操作によって可能的行動を減らす。「何もせず考えこむ」という行動をも縮減する。
 ・「継ぎ目のない」という特性を先行刺激として与える。
 ・行動A/のコスト増加の操作は手段であり、それを引き起こす動機は期限への危機感であることが多い。


複合行動化促進
 ・ゴールからサブゴールを逆算し、その中で複数の行動を含めることが、複合行動化を促進する。
 ・目標表象が具体化することで、手段としての行動表象が具体化され、動機と行動化を促進する。
   ▼目標表象の具体化
 ・ゴールの具体的状態をイメージ法で見る。そしてそれを”言語化”する。シニフィエ → シニフィアンの運動。このゴールの発見によって手段的行動化が促進される。芸術の創作に見られる方法である。
 ・目標表象のシニフィエを十分にシニフィアン化するには、知識(語彙)と技能の充実を要する。
 ・目標Aの代案としての副次的目標表象Bの形成は、行動化を促進し、目標Bの達成を通して、創発的かつボトムアップ的または副次的に目標Aを達成する。
 ・ゴールのイメージには、発想法やモチーフ展開などの補助的方略もある。芸術家にとっては「制限」(コンセプト、テーマ)が、インスピレーションを助ける。









行動化促進
 ・できること、すべきことが1つか2つで単純なとき、即ち可能的行動が少ないとき、行動化が促進される。
 ・価値志向の可能的行動を縮減するには論理操作と表象操作がよい。
 ・興味志向の可能的行動を縮減するには知覚操作と環境操作がよい。
   ▼論理操作
 ・行動Aすることによるデメリットを推論することで、行動Aをすべきと思いつつもやらない理由を言語化できる。
 ・行動化コストを上げている要因を論理的に分析し、対処する。
 ・行動がやる気に先行する、という信念の形成は、行動化を促進する。
 ・価値推論:「行動Aの結果、どのような価値が手に入るか?」という推論。なお、推論する価値は自我関与的なものや統制的なものは避け、自己の維持/発展を価値基準とする。
 ・価値推論するとき、価値の種類に基いて多角的に推論できる。経済資本、文化資本、政治資本、身体資本。
   ▼表象操作
 ・スケジューリング:一定の時刻によって行動化を規則付けること。課題達成の確率を高め、フィードバックによって動機を高める。
 ・目標表象の形成:「ゴールとなる価値獲得」と「手段となる行動」を設定すること。手段としての行動表象は、達成可能性を感じられるほど具体的である必要がある。達成に必要な行動表象を理解していないなら、試みは失敗する。
 ・目標の時間毎の達成量を数値化して記録する
 ・手段としての行動表象は、それを行える能力があることで効果をもつ。「注意の操作」など、不随意性の高い行動は、行動表象として不適切である。
 ・目標にとってより効率的な行動表象を発見する。
 ・特性概念の活性化は行動表象を活性化させる。行動記述文を思い出そうとすると、まず特性概念が活性化し、それが手がかりとなって関連する行動記述文の想起を助ける。
 ・具体的な機会と行為を事前に結びつけておく(たとえば、次に花を見たら、摘んでおこうという実行意図を形成する)と行為の実現可能性が高まる。
 ・「5分だけ/一回だけ、やってみる」という目標表象は、行動化コストを引き下げ、実際の行動による価値発見が行動化を維持しうる。
 ・課題の具体的な全体量の推定が、ゴールの設定でもある。
 ・課題に時間制限を与え、難易度を付与する。ただし「これくらいならできそうだ」と思える水準にする。
 ・目標を分解してゴールから逆算したサブゴールを設定する。
 ・近接目標としてのサブゴールを定める。達成度のフィードバックが得やすくなり、動機を高める。
 ・遂行目標よりも学習目標を持つほうが、動機を維持しやすい。「作品を完成させること」ではなく「制作を通して勉強すること、楽しむこと」を目標とする。
 ・失敗したときの対処の行動表象を準備をしておくことで、必要以上に失敗を恐れなくなる。
 ・「精一杯努力する」「出来るだけ多く」などの抽象的かつ主観的な目標よりも、「月間目標100本販売」のように数値で表された客観的目標のほうが、達成度をフィードバックしやすく、動機を高める。
 ・目標は、「達成できるかできないか」くらいの難易度であることが効果的に動機を高める。難易度は時間の制限や課題の選択によって調整できる。
 ・相対的目標でなく絶対的目標を使うほうが動機を維持しやすい。他人との順位を目標にすると、相手次第で自分の感情が左右されることになり、自律性を失う。
 ・嫌悪性の高いペナルティコミットは期限よりも早めに行動化することを価値づける。
 ・行動Aに期限と罰のコミットがあるとき、行動Aは時間的に後置される。
 ・行動Aの達成が速いほど報酬の増加があるとき、行動Aは時間的に先取される。
 ・ペナルティ コミット:行動A/に制限と罰をコミット、あるいは行動Aに期限と罰をコミットすること。行動化と非行動化のコストを操作する。
 ・コミットは、抑うつによって破綻する。
 ・デシ式コミット:行動Aに伴う不快や苦痛を進んで受け入れるコミット。苦痛を伴う行動化を促進する。ただし、苦痛に見合うだけの価値推論が必要である。
 ・コミットは有効期限の設定によって有効性を確立する。また、それが守られることによるメリットを意識することが有効性を増す。
   ▼知覚操作
 ・リハーサル思考:行動Aが必要な場面で行われているイメージ体験。実際の課題場面での行動化を円滑にする。
 ・Sati:行動のスピードを低下させて、感覚に注意を当ててラベリングしながら、選択的注意で行動する技法。
 ・メディテイション:瞑想性注意状態。温感や筋弛緩によって発生させる。
 ・運動野反復練習:予定時刻の起床において、予め寝る前に、起床直後の動きを反復練習することで、起床後にその行動が自動性をもって発生することを促進する。
 ・「幸せが見える」という指定公式のイメージは、幸せな感情が体験でき、前向きな動機を促進する。
 ・「絶対に寝ないからな」と口に出して何度も言うことは、睡眠行動を阻害する効果が少なからずある。
 ・知覚的価値推論:行動化の状態と状況をイメージ体験して、そこにおける知覚的価値を体験すること。嫌悪する反価値を体験することは行動A/の抑制となる。行動化の場面のイメージ体験は行動表象の形成にもなる。知覚的価値推論は意図せず自然に行われることもある。
 ・価値記号化:知覚的価値推論によって発見した価値を記号化(言語化、名付け、格言化)して記憶し、行動化が必要な場面でその記号を想起/復唱することで価値への動機を想起すること。
 ・脱フュージョンし、行動にとって不要な思考を眺め、効果を抑制する。
   ▼環境操作
 ・不随意的注意への影響操作:机の上のタスクを書いた紙を置いておけば、さっさとタスクを達成してすっきりしたいという動機を生じうる。また、タスクを目にする機会が増えて、タスクを意識した行動が増える。
 ・先行投資:資格試験や学校など、金銭の先行投資は、元を取ろうという動機を生じる。
 ・生理的に効果のある栄養の摂取は、睡眠欲や疲労感などの行動化コストを低減しうる。
 ・環境操作は不可逆であるほど効果が出やすい。
 ・ABC行動分析のAからBに至るまでの因果連鎖は、さらに細かく分割できる。
 ・頭や頬をはたき続ける、起立して歩く、涼しい場所に移動する、コーヒーを飲む、などの行動は睡眠欲の消滅を促進する。
 ・期限あるいは時刻ギリギリであるという情報を認知すると、感情が変わる。すなわち、平常心から、焦りへと変化する。注意を喚起する目覚まし時計が有効である。
 ・行動予定表と達成表への記入は、強化子フィードバック構造となる。
 ・お菓子を強化子として成立させるためにお腹を空かせることは、環境操作的な確立操作である。
 ・習慣は、身体的な内的環境である。 例えば一定の起床時刻が習慣化していると、「それ以外の時刻に起床する」という行動化に必要な動機の量が増加する。









Definition cure


問題定義
 ・抑うつ:自我関与的思考による自己否定感、他者に攻撃されるという不安感、自己の価値観の希薄化による無力感、何が正しくて価値があるのかが不明瞭になることによる葛藤の不安感、これらによって目的志向の手段的行動化が著しく阻害されている状態。
 ・葛藤状態:複数の価値ある選択肢からどれを選択すべきかが不明瞭で、不安な状態。
   ▼抑うつ発症要因
 ・統制的で完全主義的な目標は、達成の可能性において自己嫌悪を促進する。目標を自分が達成できるように中ぐらいの程度に抑えることで改善する。
 ・他者の価値観に影響された自我関与的思考は抑うつを発症する。自律的かつ課題関与的思考をとることで改善する。
 ・「動機が発生しないかぎり身体を動かせない」という信念は、抑うつ状態における行動停滞を発症する。
 ・大きな目標達成による目標表象の喪失と、目標の複雑度が高いことによる達成の喪失が長引くと、抑うつを発症する。
 ・反対給付できないときに金銭を一方的に贈与され続けることは、自尊心を低め、抑うつを発症しうる。
 ・自尊心の欠如は、抑うつを発症し、行動を停滞させる。また、自己嫌悪と他者への怒りを促進する。
   ▼症状化
 ・危機感、他者へのストレスは、心身症の原因となりうる。特に、胃に影響し、早朝の吐き気や乗り物酔いを発症させる。
 ・引きこもりは自己と他者が比較される状況からの逃避となり、自我関与的な抑うつの発症を環境的に抑制する。
 ・分裂病の引き金体験は、性的ニュアンスの出来事、家庭からの出立、親との心理的葛藤、超越的経験である。再発の弱点は、色、金、名誉、健康の4つである。









技法定義
   ▼論理操作定義
 ・カラムの価値記号化:カラムの後、そのプロセスで得た重要な論理を、自分に理解しやすい言葉を使って書き出し、感情に響くキーセンテンスとしてまとめ、問題場面で自動的に想起しやすくすること。
 ・思考前提の導出:カラムで導出した問題の命題の連結部分に「なぜ」と問いかけることで現れる、隠れた前提。 例えば、「起きるべきだが、やる気が出せない」と悩むとき、その裏には「やる気がなければ起きれない」という思考前提(潜在的信念)が隠れている。
 ・メタ認知:抑うつ的な反芻思考を生じているときに機能している「反芻することが問題解決に繋がる」という潜在的信念。
 ・最悪許容:直面している問題について想定できる最悪の状態を言語化し、それを受け入れるために、その状態における仮定的価値推論を行う。その後、問題を改善するための思考と行動を行う。
 ・ストレス場面に見出しうる価値を推論できれば、ストレスを減らせる。
      ▼抑うつ状態に見られる非現実的推論(反論カラムの根拠となる)
    ・二分法思考:(完全に)優れているか、(完全に)劣っているか、という極端な判断をする。
    ・過度な一般化:1つの不快な出来事が、普遍的であり、これからも繰り返されると考える。他者や自己に対する否定的なレッテル貼りも、同様の思考傾向による。
    ・選択的抽象化:物事の悪い側面のみを抽き離して把握し、良い側面を捨象してしまう。
    ・自己肯定の欠如:自己否定的信念が、自己肯定的事象を否定し、自己否定的事象を肯定する。
    ・軽蔑的他者の想像:他者の振る舞いに、自己否定的な意味を想像する。
    ・自己否定的事象の予想:自己否定的事象が将来起こると予想する。
    ・感情的推論:「私は罪悪感を感じているから、何か悪いことをしたのだ」という形の推論。その感情を生じた解釈が正しかったかどうかは検討されず、感情を支持する結論に導く。
    ・すべき思考:「~すべき」という考え方に縛られる。当為は統制的目的を示す。すべき思考は統制感であり自我関与の結果である。すべき思考は他者にも向けられ、怒りを促進する。
    ・問題の個人化:他者の振る舞いや不幸な出来事において、自己にその責任を過剰に求める。
   ▼知覚操作定義
 ・Sati:身体感覚と雑念と現在の心境の客観的言い当て(ラベリング)により、感情を鎮静させる効果がある。現時点への価値判断を行わない注意。Satiの後に価値記号の想起をすると行動化しやすい。
 ・リラクセイション:筋弛緩をコントロールし、心的緊張を緩和させる。「手くび反屈」、「システム緊張・弛緩(腕系、脚系、躯幹系、全身)」などの訓練がある。
 ・メディテイション:瞑想性意識状態。イメージ法を成功させやすくする。「温感公式」、「システム温感」、「温感拡大」などの訓練がある。
 ・イメージ:主に視覚モダリティにおけるイメージ体験を操作する技法。「風景イメージ、具体物イメージ、人物イメージ、抽象イメージ」、「一般課題場面イメージ、回想課題場面イメージ、自己課題場面イメージ」、「別イメージ導入」、「特徴強化」などの訓練がある。
 ・マインドフルネス:思考は現実ではないことを理解して距離をとり、歓迎し、あるがままにしておく「あることモード」になること。 これは動機づけの場の欠如の解決に資する知覚操作である。
 ・DM:認知していることへの認知。弱い概念的活動。













Method cure

抑うつ改善要因
 ・問題の言語化と、その命題へのカラムを行う。
 ・主体の維持/発展を価値基準とした上で、現実的に価値推論を行い、それに基いて行動する。
 ・逆説志向をとる。恐れている結果を目的とすることで、恐怖反応を抑制する。
 ・思考を観察し、脱フュージョンを行う。
 ・失敗を犯した状況の価値推論を行う。
 ・近接目標と強化子フィードバックによるスケジューリングに基いて生活し、悩む時間を減らす。
   ▼論理操作
 ・問題となっている感情(恐れ、不安、怒りなど)を刺激するような認識を、断定口調で書きだす。願望や疑問を述べてはならない。
 ・リフレーミング:問題となっている命題の意味を、言語の使い方と文脈をずらすことで肯定的な意味に変えること。
 ・矢印法:言語化した問題の命題に「仮にそうだとしてそれは何を意味するのか?」と質問し、暗黙の前提を明らかにする。
 ・対話方式:メリット/デメリット分析において、メリット側とデメリット側を別人格として討論させるように命題産出する。
 ・反論カラム:意味抽出した文章をテーゼとして、アンチテーゼを立てて否定し、根拠づける。
   ▼表象操作
 ・逆説志向:恐れている状態を逆に志向することで、期待不安を解消し、それによって症状を抑える。
例えば、「人に会うとひどく汗をかくのではないか」と恐れている人に、「会う人々にできるだけ多くの汗をかいてみせるように」と助言すること。
 ・遂行目標を捨てて学習目標を形成する。
 ・DBTアクセプタンス:「自分は変化しなければならない」と思っている時に、その段階でのありのままを受容する。
 ・ACTアクセプタンス:回避していた私的出来事をそのままにしておく。脱フュージョンによって可能となる。
 ・心配は「もし~になったらどうしよう」を繰り返し、自らの安全に対する脅威を見出す。心配の対処は、「~になった」場合へのアクセプトである。
 ・反芻は「なぜ~になってしまったのだろう」を繰り返し、自己評価に対する脅威を見出す。反芻への対処は、「~になってしまう」ことへのアクセプトである。
   ▼知覚操作
 ・DMによって思考を色や重さを付して眺めることで、脱フュージョンし、認知の機能を変えることで、悪循環的な反芻思考を止める。
 ・イメージ法とリラクセーションを毎日訓練することは、実際問題場面での感情操作の成功率を上げる。
   ▼環境操作
 ・プラスの贈与と反対給付が持続する関係の獲得は、自己否定的な抑うつを改善する。
 ・空腹時のストレスは、食事により発散する。
 ・生理的な習慣(食習慣など)は心的な習慣に影響を与えうる。
 ・周囲の環境の変化、状況の停滞に対する疲れ、眠気、怒りなどの抑うつ感情以外の不随意な力動は、抑うつを改善しうる。
 ・時間経過が抑うつを解消しうる。神経生理学的なプロセスが予想される。
 ・適度な運動は脳を活性化し、抑うつ改善効果もある。
 ・身体的な不快感(腹痛、吐き気、怠さ、寒さなど)は、リラクセイションやメディテイション、脱フュージョンである程度は緩和する。 
 ・早起きと日光浴、規則的生活は抑うつを改善する。
      ▼行動分析
    ・環境操作は行動分析学のABC分析に基づく、個体と環境内の刺激との関係を操作する随伴性マネジメントによる介入である。
    ・ルール:強化随伴性を記述した言語刺激。確立操作としても機能する。
    ・ABCDE分析におけるE(確立操作)は、D(長期的結果)の内容と一致させる。
    ・行動クラス:ABC分析において、機能が同じ行動をまとめたもの。

原因別解決要因
   ▼自尊心の欠如
 ・自己についての価値推論
 ・自己弁護のセルフトークを増やす
 ・報酬的交換が継続する関係を築く
 ・他者と自己を具体的に比較し、それぞれの価値を推論することで、自らの価値を確認する。
   ▼葛藤
 ・葛藤のディレンマを言語化し、条件法導入によって論理操作で解決する。
 ・選択肢Aと選択肢Bのそれぞれのメリットとデメリットを自発イメージで何度か体験することで、自然と自分のなかで決断が偏ってくる。意識的論理的ではないようにして考えることで決断する。
 ・合理的な選択のための意思決定過程モデル(情報収集 → 代替案の作製 → 代替案の選択 → フィードバック)を用いる。
 ・葛藤している行動を、行った場合と行わなかった場合のそれぞれのイメージ体験をし、その感じを味わい、どちらを選択すべきかを先方に任せるかのようにイメージを待つという手法で解決する。






















Definition relate


問題定義
 ・自己否定状態は、他者に対するマイナスの贈与を認知しやすく、自罰傾向があり、プラスの贈与と関係を阻害する。
 ・プラスの贈与と反対給付が持続する関係の獲得が、自己肯定感を高め、さらなるプラスの贈与を促進する。
 ・他者認知の歪み:相手に対する情報不足や相手に対する不安は、恣意的情報の形成や否定的側面の強調という形で他者認知を歪める。「相手は~すべき」、「相手が私を怒らせる」などの信念や、非現実的な他者像への期待も、現実の認知を歪め、不安や怒りを促進する。
 ・自己を受容できる程度は、他者を受容できる程度と相関する。


技法定義
 ・コミュニケーションに意味を与えるのは受け手の反応である。
 ・協力的関係の発生と継続には、報酬的交換が必要である。
 ・交換には報酬的交換と負債的交換に分けられ、負債的交換に人は敏感に反応して早く応酬をしようとする。
 ・負債的交換に反応するのみでは、負債の応酬のポトラッチによって、嫌悪関係が発展する。
 ・1/f的会話:会話内容を時間的前後で関連付けながら、ほどよく期待を逸脱していくようにして、興味を維持すること。文脈の重視と逸脱。 まったく予想外なことを話題にしたい場合、関連する浅い会話から始めたほうがよい。
 ・非言語メッセージの一致:言語メッセージに、音声、ボディ、タッチ、行動メッセージが一致していることが他者に確信を与える。音声メッセージは「声の大きさ、高さ、抑揚」に、ボディメッセージは「視線、表情、姿勢」に注意すること。また、各メッセージには所属する文化規範が表出する。
   ▼会話スキル
 ・反射:話し手のメッセージに含まれる主観的意味を、聞き手のメッセージで返す行為。内的観点が他者に理解された感覚を話し手にもたらし、さらなる発言を促す。 例)妻 「もう、あなたなんか死んでしまえばいいんだわ」  夫 「僕に本当に腹を立てているんだね」
 ・開いた質問:話し手の内的観点の表出を助ける自由解答的な質問。これに対し、閉じた質問は二者択一か数個の選択肢のなかから答えさせ、外的観点からの理解を目指しており、話し手にとって報酬はない。 例)開いた質問「ジョンのこと、どう思う?」 閉じた質問「ジョンのこと、好き?」
 ・「私」メッセージ:「私は」という言葉で始まるメッセージを使うことで、メッセージが個人の認識にすぎないことを強調でき、主張性が許容されやすくなる。また、私メッセージでない表現を私メッセージに直すことで、自己開示の効果が加わり、さらに自らの認識の言語化でもあるのでセルフモニタリング効果がある。
 ・「あなた」メッセージは、判断や評価、説教になりやすく、聞き手の怒りの引き金となりやすい。
 ・対決:相手のメッセージの不一致や不合理な点を改善すること。「あなたは一方で~と言っておいて、他方では~」、「あなたは~と言うけれど、その根拠は何ですか」というように、話し手自身が自らと対決するよう手助けする。相手を言い負かしたりせず、反射を用いながら、対決は最小限にとどめることが望ましい。
 ・気遣い:相手に反対給付の義務感を負わせないような小規模の贈与。気遣いを積み重ねることは関係を促進する。
 ・会話は感情の表出であり、人間が発するメッセージは願望的解釈が事実として発言されることがある。客観性を重視するなら、二分法的表現を排除し、数値に直して表現するとよい。
   ▼争いの管理スタイル
 ・競争のスタイル:資源不足を原因とし、限られた資源を巡って勝者か敗者になる。このスタイルをとる人は自分が敗者になるとは思っておらず、自分のやり方を貫く。このスタイルの欠点は、必ずしも最善ではない解決策が選ばれ、しかも相手に負債的交換を与えること。また短期的には勝者になったとしても、そこには高い代償が随伴することがある。
 ・迎合のスタイル:二人のうち一方が非主張的であり、関係上の問題を直視しないでおこうとする。自らをだまし、相手の言うことに従い、不安や恐怖など無いかのように振る舞う。両者とも問題を避けるか、一方が常に他方に道を譲ってしまう。
 ・協力のスタイル:どちらも他方に対して自分の欲求を押しつけず、二人の関係にとっての利益をできるだけ多くし、コストをできるだけ減らすよう努める。また自分自身の問題にも、お互いに相手と一緒に立ち向かおうとする。お互いに相手の正確な「姿」を知覚し、否定的な誤った知覚を避けようと努力する。相互の尊敬の上に成り立つ。


社会作用定義
   ▼属性
 ・属性:資本の量、階層や文化、価値観、所属している内集団の特徴、など。
 ・属性の判断:見た目や振る舞いなどの印象から、相手の属性をステレオタイプ的に判断した後、自らの態度を決める。 多くの場合、この態度の良し悪しが、相互に返報される中で評価が決まる。 関係を改善するには情報交換を充実する必要がある。
 ・われわれの関係は、おたがいについての相互の知識にもとづいて発展し、さらにこの相互の知識は、事実上の関係にもとづいて発展する。
 ・役割現象:人は、「男として」「女として」「店員として」「患者として」他者を見る。相手を「店員として」見ると同時に、自分を「客として」見るというように、類型化は自他相互に生じる。
 ・アイデンティティ:自分が何者であるかを、自分に語って聞かせる逸話であり、その現実化において他者の承認を必要とするもの。 アイデンティティは特定の社会的文脈において承認される。
   ▼解読コード
 ・コミュニケーションの現実的な意味を決定するのは「送り手の意図」ではなく「受け手の反応」である。だから、受け手のもっている解読コードを理解することが重要である。解読コードは受け手が所属する「下位文化」に影響されている。
 ・例)「暴力のサブカルチャー」を学習した者の特徴
  ・直面した問題を暴力によって解決しようとする。
  ・他者が主観的に意図していなくても、注意したり怒鳴ったり悪者のレイベリングをすることは、「挑戦」として受け取る。
  ・しかし、暴力は「挑戦」されればただちに発せられるわけではない。暴力行為が現実化するには、相手に勝てるかという合理的な判断と、相手や警察などの統制者からなされる反応を計算してからである。もちろん不利とわかっていても暴力行為にいたる「感情暴発」の場合もある。
   ▼スティグマ
 ・ある特定の特徴がスティグマを生むのではなく、その特徴に対する周囲のステレオタイプな否定的反応との関係がスティグマという現象である。老一般が日本社会でスティグマになるのは、日本社会が老いの積極的意味をみいだしていないため、老いに対して周囲が否定的な反応しかできないことによる。大卒という属性も、おかれている集団によってスティグマになる。差異や有徴性はあらかじめ存在するのではなく、排除のために、そのつどあらたに発見され、つくられることもある。よってスティグマ(有徴性)は、ヴァルネラビリティ(攻撃誘引性)でもある。有徴な項が析出することによってはじめて、その他大勢が「普通」として定義される。
 ・何が「キモい」「ダサい」とされるかは集団によって異なる。
 ・スケープゴートの排除は集団に連帯感とカタルシスをもたらす。高エントロピーな集団ほど排除への動機は高まる。
   ▼嘘
・嘘の基本的技法は、相手の聞きたがっていることを語ることである。
・もっともばれにくい類の嘘は、自分自身でそう信じているときの嘘や、相手が信じたがる嘘である。
・お世辞や追従は社会の潤滑油として機能する。
・うそは、うまくいったときには力をもたらすが、失敗したうそは力を大きく減退させる。持続的な関係では嘘がばれるリスクが高くなる。
・嘘は権力構造の維持に役立つ。
・権力に従う人間は、ある程度までは、慎重に管理された情報によって支配される。政府、宗教組織、企業その他の権威を有する社会組織は、真実のための原則(道徳律)を確立する。
・権力の座にある者のつく嘘は組織の利益のために必要なものとして正当化されるが、普通の人がつく嘘は組織にとって有害なものとみなされる。
・信頼とは必ずしも相手がつねに真実を語るものと信じることではない。人間関係における信頼とは、信頼する相手(人間または組織)が自分に危害を加えることを避けようとするはずだ、と信じることである。 真実は相手の自負心や幸福感を破壊する武器ともなりうる。




Method relate


関係促進要因
 ・自分が相手に興味と関心をもっていること
 ・自分は相手に脅威を与えるつもりがないこと
 ・自分は相手にとって否定的な人間ではなく、報酬を与えるタイプの人間であること
 ・自己開示のレベルを相手と同等に合わせる
 ・自己を許容し、他者を許容すること
   ▼浅い関係における安全な会話
 ・自己論述:「やあ、私は~です」「ここに来るのは初めてなものですから緊張しています」
 ・何か申し出る:「何か飲み物はいかがですか」
 ・基本的情報の交換:「ここには何で来ましたか」「どんな分野のお仕事ですか」
 ・その場に関連したコメントと質問:「私はこういう天候が好きです。あなたは?」
 ・お世辞と質問:「あなたのドレス、本当に気に入ったわ。どこで手に入れましたか」
 ・相手の話を促す:「それはおもしろい」「はっはー」「本当?」「もっと話してください」
   ▼会話の流れ(話すー交代するー聞く の連続)を保つ方法
 ・報酬を与える聞き方(反射、開いた質問、相槌、興味を示すボディメッセージ、きっかけ作り)をする
 ・相手の話を引き延ばすために質問する
 ・自分自身のことを話すための話題を持つ
   ▼対人における葛藤や緊張の対処
 ・マインドフルネスで緊張を和らげる
 ・メタ認知を正す(アクセプタンスする)
 ・関係することの価値推論
 ・身だしなみを整えることは他者と関係する際の自信のなさを抑制する。
 ・事前の会話イメージや話題の用意は、実際の対人場面での円滑な行動化を促進する。


関係阻害要因
 ・会話内容に関する指図や先導
 ・判断や評価、非難
 ・相手の感情を受け入れない(そんなに悲しむべきではない、なぜ喜んでいるか分からない、などと言う) ・相手の話を遮って自分の話をする
 ・尋問する、秘密をばらす、信用を失う
 ・自己弁護をする
 ・2人のうち一方と仲良く会話できるほどに、もう一方の人の態度がきつくなる場合がある。選択されなかったという圧迫感が生じている可能性があるので、気配りをすることが関係を促進する。
 ・自己と他者の価値の比較判断は、優劣の競争関係を生じ、相手に対する気遣いや尊敬を阻害する。
 ・人と話しているときに自我関与に陥ると、「許容しなければ」とか「リフレーミングしなければ」などとあれこれ考えて緊張し、逆に失敗しやすい。リラクセーションと自己肯定が成功に繋がりやすい。
 ・ナルシシズムに溢れたメッセージは、他者に不快感を与える。
 ・言語メッセージと非言語メッセージの不一致、ダブルバインドは他者に不安を与える。












他者への怒り対処
   ▼社会集団の高エントロピー低下
 ・高エントロピーの環境は、スティグマを背負った他者に対する怒りを発生させる。スケープゴーティング以外の方法で低エントロピー性を獲得する必要がある。
 ・集団のエントロピーを低下させるには、問題の特定と、現実的な対処が必要となる。
 ・スケープゴーティングのための怒りを防ぐには、自分の問題を自ら解決へと導くこと、集団の問題を特定して個人に責任を負わせずに解決へと協力すること、が有効である。ここにおいても目標表象の具体化が必要である。
 ・スティグマをリフレーミングし、肯定的意味を発見する。
 ・他者との協力の目標表象形成を行う。他者との望ましい協力関係をゴールとしてイメージする。
 ・課題の達成による低エントロピー性の回復は、他者への怒りの鎮静を促進する。
   ▼怒り緩和のイメージ法
 ・まず最初に、リラックスする視覚イメージを2分ほど見る。
 ・相手をはっきりした「絵」として思い浮かべ、その人にとても良いことが起こったところを思い浮かべる。愛情、注目、お金などを、その人が受け取っている様子をよく見る。
 ・こちらが怒りを感じている状況を、相手の観点でイメージする。
 ・自分が相手になにか良いことをしてあげている様子を見る。
 ・相手が自分に何か良いことをしてくれている様子を見る。
 ・相手の好ましい特徴を思い浮かべる。
 ・自分が相手に、「二人の関係を大事にしたい」と言っている場面をイメージする。












関係調整要因
   ▼歪んだ他者認知の改善
 ・自分が相手に期待している他者像を言語化し、それが非現実的でないか検討する。
 ・「相手は~すべき」、「相手が私を怒らせる」などの信念に反論する。
 ・情報を集める:相手にもっと興味をもって適切に質問し、相手に関する情報を拡充する。
 ・外的文脈の理解:相手の行動に影響を与えてきた過去の要因について知るようにする。家族や親戚からどんなルールや志向性を受け継いだか、関係の外側にある職場のストレスなどはないか、など。
 ・知覚の誤りを修正する:相手の否定的な行動を強調したり誇張していないか自問する。
 ・相手の知覚をチェックする:相手が自分自身の行動をどう見て、どう解釈しているか確認する。
 ・相手の立場になる:相手が争いやこちらの行動をどう見ているか、理解しようと努める。
 ・今までとは違った行動をする:人は一般に、否定的な行動には否定的に返し、肯定的行動には肯定的に返す。いままでと違った行動をとれば、自分の行動に原因があったかはっきりする。
 ・競争的態度を捨てる:勝ち負けのつもりでいると、相手を否定的に見る事に関心を持ってしまう。
   ▼行動の依頼
 ・協力的な気持を前提とする
 ・タイミングに注意を払う
 ・「私」メッセージを使う:依頼の主体を自分自身に置く。
 ・具体的に言う
 ・肯定を使う:相手の肯定的側面についても言及し、こちらの依頼を和らげる。
 ・肯定的な依頼をする:して欲しくないことを言うよりも、して欲しいことを言う。
 ・できるだけ非攻撃的な言葉で表現する
 ・音声メッセージとボディメッセージに細心の注意を払う
 ・聞くスキルを使う
 ・FERメッセージを使う:
   F(どのように感じているか)
   E(なぜそう感じるか説明し、相手の否定的行動を明かす)
   R(相手の否定的行動をやめるか、少なくともその行動の意味を説明するよう依頼する)
 ・圧力はできるだけかけない:圧力が大きいほど相手の抵抗を生み出す可能性が増える。
 ・相手の防衛的態度を処理する:
   相手の否定的な反応の後、しばらく間を置いて、冷静かつ断固として再び依頼する
   依頼を繰り返す前に、相手の感情を反射させてみる
   もっと断固とした声で言ったり、言語メッセージを強めたりして圧力をかける
   お互いが受け入れられる解決策を求めて、交渉する
   ▼争いの管理
 ・自分の感情、思考、行動は自分の責任であることを確認する
 ・争い解決のための代案を作る
 ・場合によっては自分から折れる
 ・争いの原因を相手に求めず、相互作用や事象に帰属する
 ・過去に受けた苦痛の復讐を重視せず、未来志向になる
 ・「人間関係の中にある問題や相違は解決できる」ということを確認する
 ・相手に対してとる行動がどんな結果を招くか考える
 ・自己と他者を競争関係で考えず、協力関係で考える
 ・関係に対して責任あるイニシアチブをとることが、関係の変化を促進する。
 ・協力して争いを管理するための枠組み CUDSA
  1.争いを直視する
  2.お互いの立場を理解する
  3.問題を定義する
  4.複数の解決策を探し、それを評価する
  5.最善の解決策に合意し、それを実行して、評価する



   ▼攻撃的批判の対処
 ・反射
 ・分散:攻撃的な批判の一部を認めることで、批判の勢いを削ぐ。
 ・質問:反射か分散を用いた後、「私がしたことのどこがまずかったのか、もう少し詳しく言ってくれませんか」というように質問する。攻撃性を弱める働きと、誤解を解く情報を得られる働きがある。しかし、自分の怒りの原因を具体的に尋ねられると、脅威を感じて怒りが増す人もいる。
 ・フィードバック:相手の批判を聞き入れる態度を示した後は、批判内容と批判の仕方について相手にフィードバックを与える。例えば「そんな刺々しい言い方で批判されると不愉快だな。僕が迎えに来るのが遅くなったのは、車がパンクしたからだ」など。相手はこちらを言い負かそうとすることがあるが、そのときは相手の感じ方を認めつつも、冷静に自分の立場を繰り返し述べることだ。
 ・延期:批判をいったん聞いておいて、後日、批判に対応するというやり方。
 ・他者の負債的交換に反応する前に、脱フュージョンすること。
   ▼パワー・プレイの対処
 ・まず「相手がこちらの欲求を無視して操ろうとしている」という意図に気づく必要がある。気づいた後は、いくつかの選択肢がある。
 ・服従:相手の意図や操作に黙って従うこと。
 ・反撃:攻撃的になり相手との緊張を高め、反撃すること。
 ・主張:冷静に断固として自分の立場や状況を説明し、主張的になること。
 ・回避:相手が人を操ることに長けている場合、相手との関係から抜け出すこと。または権力的な第三者に仲介を依頼すること。


関係操作要因
 ・周囲の反応や意見の操作(やらせ)は、確信が持てない場合、同調行動を促進する。
 ・相手への好意や類似性の強調は、こちらへの好意を促進する。
 ・権威、権力者の指示は、疑問を持たせずに服従行動を促進する。
 ・希少であると言ったり、禁止や制限を設けると、価値の上昇として解釈させうる。
 ・一貫性を保つことは、社会から評価されるので価値をもつ。
 ・後で要請しようとしている行動と一貫するような立場を取らせる誘導は、一貫した行動を促進する。
  例:相手が認めやすい提案をして、それに承諾したら次々とオプションを要求していく